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パウンドケーキの失敗で気づいた|理科は意外と日常で役に立つ

はじめに

学生時代、

「これ、将来何に使うんやろ?」

と思いながら勉強していたことはありませんか?

私はたくさんありました。

その中の一つが理科です。

リトマス紙。
BTB溶液。
酸性。
アルカリ性。
中和反応。

テストのために覚えた記憶はありますが、正直なところ当時は必要性を感じていませんでした。

しかし先日、パウンドケーキ作りで思わぬ失敗をしたことで、その知識と再会することになりました。

そして改めて感じたのです。

学びは教科書の中だけにあるものではない。

今日はそんなお話です。


ベーキングパウダーを切らしていた日

私は普段、自家焙煎コーヒーブランド「島うさぎコーヒー」の運営をしながら、パンやお菓子作りも楽しんでいます。

料理やお菓子作りは昔から好きで、休日や隙間時間にもよく作っています。

先日も卵なしのパウンドケーキを作ろうと思い、材料を準備していました。

ところが、そこで一つ問題がありました。

普段使っているベーキングパウダーを切らしていたのです。

買いに行くほどではない。
何か代わりになるものはないか。

そう考えた時に目に入ったのが重曹でした。

私はその時、

「どっちも膨らませるためのものやし、同じようなもんやろ。」

と考えました。

今思えば、ここから実験は始まっていたのかもしれません。


さらにもう一つのミス

今回のレシピでは、本来ならヨーグルトとレモン果汁を入れる予定でした。

しかし作業を進めるうちに、完全に忘れてしまいました。

お菓子作りをする人なら分かると思いますが、
意外とこういうことはあります。

頭の中では入れたつもり。

レシピを見ながら作っているつもり。

でも実際には飛ばしてしまっている。

私は特に気にすることもなく、

「まあ大丈夫やろ。」

と、そのまま焼き上げました。


見た目は成功だった

オーブンから取り出した時、

見た目は悪くありませんでした。

しっかり膨らんでいる。

焼き色も付いている。

パッと見た感じでは失敗しているようには見えません。

むしろ、

「普通にできたな。」

そう思っていました。

しかし問題はここからでした。


一口食べて違和感

焼き立てを一口。

すると、

「あれ?」

と思いました。

なんだか焦げた粉のような味がする。

さらに舌が少しピリピリする。

今までお菓子を作っていて経験したことのない感覚でした。

最初は、

  • 焼きすぎたかな?
  • 粉が混ざってなかったかな?
  • 牛乳が少なかったかな?

色々考えました。

でも何か違う。

そこで原因を調べることにしました。


原因は重曹だった

調べてみると、原因は重曹でした。

私はその時初めて知りました。

ベーキングパウダーと重曹は似ているようで全く同じではないということを。

重曹はアルカリ性です。

そして酸性の材料と反応することで炭酸ガスを発生させ、生地を膨らませます。

一方でベーキングパウダーは、重曹に酸性の成分があらかじめ加えられています。

そのため、水分と熱があれば膨らみます。

つまり、

どちらも膨らませるための材料ではありますが、

仕組みは違うのです。

さらに今回の私は、

重曹を使っただけでなく、

本来入れるはずだったヨーグルトとレモン果汁まで入れ忘れていました。

つまり、

  • ベーキングパウダーを重曹に変更
  • ヨーグルトを入れ忘れ
  • レモン果汁を入れ忘れ

という状態。

重曹が反応するために必要な酸性の材料を、自ら抜いていたのです。

そりゃピリピリもします。

今なら分かります。


あれ?これ理科で習ったやつでは?

その時ふと思いました。

「あれ?これ理科で習ったやつやん。」

酸性。
アルカリ性。
中和反応。
リトマス紙。
BTB溶液。

まさに学生時代に勉強した内容です。

当時は正直、

「こんなん将来使わへんやろ。」

と思っていました。

しかし数年後、

まさかパウンドケーキで再会するとは思いませんでした。


お菓子作りは理科の実験

考えてみると、お菓子作りは理科の実験そのものです。

パンは発酵。

イースト菌が糖を分解し、炭酸ガスを発生させます。

メレンゲはタンパク質の変化。

卵白を泡立てることで構造が変化します。

キャラメルは糖の熱分解。

砂糖を加熱することで色や香りが変化します。

今回のパウンドケーキは酸性とアルカリ性。

どれも理科で習った内容です。

つまり、

私たちは知らないうちに毎日理科を使っているのです。


コーヒーも理科の塊

私は普段コーヒーを焙煎しています。

コーヒーもまた理科の塊です。

焙煎温度によって味が変わる。

抽出温度によって甘みや苦味が変わる。

豆の状態によって香りが変わる。

全てに理由があります。

感覚だけではありません。

化学反応や物理現象の積み重ねです。

でも、だからといって難しい話ではありません。

実際に体験することで、

「あ、そういうことか。」

と理解できます。

今回のパウンドケーキも同じでした。


失敗したから学べた

もし今回のパウンドケーキが普通に美味しくできていたらどうだったでしょう。

私は重曹について調べなかったと思います。

酸性やアルカリ性について考えることもなかったでしょう。

つまり、

失敗したからこそ学べたのです。

失敗は決して悪いことではありません。

むしろ学びの入り口になることがあります。

私自身、

今回の失敗のおかげで学生時代よりも深く理科を理解できた気がします。


Enlavitが大切にしている学び

私はオンラインスクール「Enlavit(エンラヴィット)」を運営しています。

そこで大切にしている考え方があります。

それは、

「学びは日常の中にある」

ということです。

学校の勉強ももちろん大切です。

でも学びは教科書だけではありません。

料理をすること。

コーヒーを淹れること。

絵を描くこと。

動画を編集すること。

SNSを発信すること。

イベントを企画すること。

人と話すこと。

失敗すること。

全てが学びになります。

そして多くの場合、

誰かに教わったことより、

自分で体験したことの方が記憶に残ります。


「好き」から始まる学び

Enlavitでは、

好きなことを入り口にした学びを大切にしています。

ゲームが好きならゲームから学べばいい。

デザインが好きならデザインから学べばいい。

コーヒーが好きならコーヒーから学べばいい。

お菓子作りが好きならお菓子作りから学べばいい。

そこから理科に繋がることもあります。

数学に繋がることもあります。

社会に繋がることもあります。

大切なのは、

「学ぶこと」

ではなく、

「なぜそうなるのかを知りたくなること」

だと思っています。

今回の私のパウンドケーキも、

まさにそんな体験でした。


学校で学ぶことは未来の自分を助ける

学生時代は、

「何のために勉強するんやろ。」

と思うことがあります。

私もそうでした。

でも今振り返ると、

その時学んだことが思わぬ場所で繋がっています。

今回のパウンドケーキもそうでした。

理科の知識がなければ、

原因を理解することはできなかったかもしれません。

今学んでいることは、

すぐに役立つとは限りません。

でもいつか、

どこかで、

未来の自分を助けてくれるかもしれません。


おわりに

少なくとも私は、

「酸性とアルカリ性」をパウンドケーキから学び直す未来が来るとは思っていませんでした。

そして今回得た最大の学びは、

リトマス紙では覚えられなかった酸性とアルカリ性を、私はベーキングパウダーを切らし、ヨーグルトとレモン果汁を入れ忘れたパウンドケーキで学び直しました。

ということです。

失敗は恥ずかしいものではありません。

失敗は学びの種です。

そして学びは、意外と日常の中に転がっています。

だから今日も私は、

コーヒーを焙煎しながら、

お菓子を作りながら、

新しい学びを探しているのかもしれません。☕🍰✨

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