親に決められる人生でいいの?|夢を諦める前に考えてほしいこと

はじめに

「親が反対するのでやめておきます。」

夢や挑戦について話をしていると、この言葉を聞くことがあります。

進学。

転職。

起業。

独立。

夢を追うこと。

やりたいことはあるのに、一歩を踏み出せない。

その理由として挙げられることの一つが「親の反対」です。

もちろん親の意見は大切です。

親は自分より長く社会を経験してきています。

失敗も成功も知っています。

だからこそ、その言葉には重みがあります。

しかし私は時々思うのです。

本当に自分の人生を決めるのは親なのでしょうか。

もし親が反対したからという理由だけで夢を諦めてしまうなら、その人生は誰の人生なのでしょうか。

今回は「親に決められる人生でいいのか」というテーマについて考えてみたいと思います。


なぜ親は夢や挑戦に反対するのか

まず最初に伝えたいことがあります。

親が反対すること自体は悪いことではありません。

むしろ自然なことです。

親は子どもの不幸を願っているわけではありません。

その逆です。

幸せになってほしい。

苦労してほしくない。

失敗してほしくない。

生活に困ってほしくない。

そう思うからこそ反対するのです。

例えば、

「起業したい」

と言ったとします。

親からすると、

「会社員の方が安定している」

「失敗したらどうするの?」

「借金を抱えたら?」

という考えになります。

転職も同じです。

「今の会社で頑張ればいいのに」

「また一からやり直すの?」

「収入は下がらないの?」

と心配になります。

親の頭の中には、

子どもを困らせたくないという思いがあります。

だから反対する。

決して意地悪ではありません。

愛情から来る反対です。


安定した収入は確かに魅力的

実際のところ、

親の言うことにも一理あります。

毎月決まった給料が入る。

社会保険がある。

福利厚生がある。

会社という看板がある。

これはとても大きな安心材料です。

特に親世代は、

「良い会社に入って定年まで勤める」

という価値観の中で生きてきた人も少なくありません。

だからこそ、

転職を繰り返す。

フリーランスになる。

起業する。

という選択肢に不安を感じるのも当然です。

私自身も、

安定した収入のありがたさは十分理解しています。

だから親が反対する気持ちも分かるのです。


親世代と今の時代では働き方が違う

親世代が社会に出た頃は、

「良い会社に入れば一生安泰」

と言われていた時代でした。

終身雇用。

年功序列。

定年まで勤め上げることが美徳とされていました。

実際に、一つの会社で何十年も働き続ける人が多くいました。

だからこそ、

親が安定を重視するのは当然です。

親自身がその価値観で生きてきたからです。

しかし現在はどうでしょうか。

大企業でもリストラがあります。

終身雇用は崩れつつあります。

AIの発展によって仕事の形も大きく変わっています。

副業をする人も増えました。

フリーランスという働き方も珍しくありません。

SNSから仕事につながることもあります。

YouTubeや動画編集、デザインなど、

昔なら仕事として認識されなかったものが職業になる時代です。

つまり、

親の時代の正解が、

今の時代の正解とは限らないのです。

親が間違っているわけではありません。

ただ、生きてきた時代が違うだけなのです。


私も親には転職も起業も言っていない

実は私自身、

今も親に転職したことや起業したことを詳しく話していません。

なぜなら反対されると思っているからです。

私はこれまで、

ITエンジニア。

アパレル。

化粧品営業。

さまざまな仕事を経験してきました。

そして現在は合同会社縁紡を設立し、

島うさぎコーヒー。

島のおやつ。

Enlavit(エンラヴィット)。

という事業を運営しています。

しかし親から見れば、

会社員を辞めることは不安でしょう。

毎月給料が振り込まれる環境を手放す。

自分で事業をする。

収入が保証されない。

そう考えれば反対されても不思議ではありません。

だから私は親を責める気持ちはありません。

むしろ、

子どものことを心配しているからこその反対だと思っています。


でも人生の責任は親が取ってくれない

ここで考えてほしいことがあります。

もし親の言う通りに生きたとして、

10年後に後悔したらどうでしょうか。

「あの時、本当は挑戦したかった。」

「あの時、本当は別の道へ進みたかった。」

そう思ったとします。

その時、

その後悔の責任を親が取ってくれるでしょうか。

おそらく違います。

人生の結果は、

最終的に自分が受け取ることになります。

良い結果も。

悪い結果も。

全部自分です。

親はアドバイスをくれる存在です。

でも人生の責任者ではありません。

人生の経営者は自分自身です。


挑戦しなかった後悔は長く残る

私はこれまで様々な人と関わってきました。

その中で感じることがあります。

人は失敗したことよりも、

挑戦しなかったことを後悔することが多いということです。

「あの時やっておけばよかった」

「あの時一歩踏み出していれば」

「あの時チャレンジしていたら」

こうした言葉はよく耳にします。

一方で、

挑戦して失敗した人は意外と前を向いています。

なぜなら、

答えが出ているからです。

成功した。

失敗した。

どちらにしても結果があります。

しかし挑戦しなかった場合、

答えが出ません。

だから何年経っても、

「あの時やっていたらどうなっていたんだろう」

という思いが残り続けます。

もちろん無計画な挑戦を勧めたいわけではありません。

準備は必要です。

勉強も必要です。

リスク管理も必要です。

それでも、

挑戦しない理由を他人に預けてしまうのは少しもったいない気がするのです。


「親が反対したから」は本当の理由?

私は時々思います。

「親が反対したからやめます。」

という言葉の裏には、

別の感情が隠れていることもあるのではないかと。

失敗したくない。

怖い。

自信がない。

責任を負いたくない。

そういった気持ちです。

もちろん全員ではありません。

しかし、

本当にやりたい人は方法を探します。

反対されても勉強します。

準備します。

行動します。

だからこそ、

親を理由にする前に、

自分自身と向き合うことも必要なのではないでしょうか。


他人の価値観で生きると苦しくなる

人は無意識のうちに、

誰かの価値観を自分の価値観だと思い込んでしまうことがあります。

親が言うから。

先生が言うから。

周りがそうしているから。

有名な人がそう言っているから。

もちろん参考にすることは大切です。

しかし、

自分で考えることをやめてしまうと苦しくなります。

なぜなら、

その人生は自分のものなのに、

選択基準が他人だからです。

本当はやりたいことがある。

本当は挑戦したいことがある。

でも、

周りの目が気になる。

反対されるのが怖い。

すると少しずつ自分の気持ちが分からなくなります。

そして気付けば、

「自分が何をしたいのか分からない」

という状態になってしまうこともあります。

だからこそ大切なのは、

「みんなはどう思うか」

ではなく、

「私はどうしたいのか」

という問いです。

人生の正解は人それぞれです。

誰かにとっての幸せが、

自分にとっての幸せとは限りません。

だからこそ、

周りの価値観を知りながらも、

最後は自分自身の価値観で選ぶことが大切なのだと思います。


親の人生と自分の人生は違う

親には親の人生があります。

そして自分には自分の人生があります。

親が幸せだと思う人生。

自分が幸せだと思う人生。

それは必ずしも一致しません。

安定が幸せな人もいます。

挑戦が幸せな人もいます。

地方で暮らしたい人もいます。

都会で暮らしたい人もいます。

正解は一つではありません。

だからこそ、

自分の人生の答えは自分で探す必要があります。


自分で決める経験が人生を変える

大きな決断だけが自己決定ではありません。

今日何を食べるか。

何を学ぶか。

どんな本を読むか。

どんな人と会うか。

どんな趣味を持つか。

こうした小さな選択も自己決定です。

そして自己決定を繰り返すことで、

人は自分の人生を歩いている実感を持ちます。

反対に、

何でも誰かに決めてもらうと、

失敗した時に他人のせいにしやすくなります。

自分で決めた人は、

失敗しても学びを得ます。

他人に決めてもらった人は、

失敗すると不満だけが残ります。

だから私は、

成功か失敗かよりも、

自分で決めたかどうかの方が大切だと思っています。


不登校の子どもたちにも共通する話

私はEnlavitというオンラインスクールを運営しています。

不登校や発達特性、生きづらさを抱える子どもたちと関わる中で感じることがあります。

それは、

自分で決める経験が少ない子ほど自信を失いやすいということです。

親が決める。

先生が決める。

周りが決める。

そんな環境が続くと、

自分で選ぶ力が育ちにくくなります。

逆に、

小さなことでも自分で決める経験は大きな自信になります。


不登校の子どもたちが失いやすいもの

Enlavitで子どもたちと関わっていると、

不登校そのものよりも気になることがあります。

それは、

「自分で決める機会が減っていること」

です。

学校へ行く。

行かない。

勉強する。

しない。

習い事を続ける。

やめる。

気づけば周りの大人が決めていることがあります。

もちろん子どもを守るために必要なこともあります。

しかし、

全てを大人が決めてしまうと、

子どもは自分で考える機会を失います。

すると、

進路も決められない。

夢も見つけられない。

挑戦もできない。

という状態になることがあります。

だからこそ私たちは、

まず好きなことを見つけること。

そして小さな選択を自分で行うことを大切にしています。


自己決定が自己肯定感を育てる

今日何をするか。

何を学ぶか。

誰と話すか。

どんな挑戦をするか。

こうした選択を積み重ねることで、

人は自分の人生を歩んでいる実感を持ちます。

自己決定は自己肯定感につながります。

そして自己肯定感は、

将来への挑戦につながります。

だから私は、

子どもにも大人にも、

「自分で決める経験」が大切だと思っています。


親との対話で大切なこと

もし親が反対しているなら、

感情的にぶつかる必要はありません。

「どうせ分かってくれない」

ではなく、

なぜ反対しているのかを聞いてみることです。

親には親なりの不安があります。

生活のこと。

お金のこと。

将来のこと。

その不安を理解した上で、

自分の考えを伝える。

その方が建設的な話し合いになります。

反対意見を敵だと思うのではなく、

リスクを教えてくれる意見として受け止める。

そうすると見え方も変わります。


親との向き合い方

親の意見を無視しろと言いたいわけではありません。

むしろ聞いた方がいいと思います。

親には経験があります。

見えているリスクもあります。

だから、

意見は聞く。

相談もする。

感謝もする。

ただし、

決定権まで渡さない。

最後は自分で決める。

これが大切なのではないでしょうか。


応援されるまで待たなくていい

挑戦する時、

全員が応援してくれるとは限りません。

むしろ反対されることの方が多いかもしれません。

でも、

応援されるまで待っていたら、

一生動けないこともあります。

結果が出てから応援してくれる人もいます。

実績ができてから認めてくれる人もいます。

だから最初から全員の理解を得ようとしなくていい。

大切なのは、

自分が納得できるかどうかです。


人生の主人公は自分

人生にはたくさんの登場人物がいます。

親。

先生。

友人。

上司。

パートナー。

しかし、

人生の主人公は自分です。

脇役ではありません。

誰かの期待に応えるためだけに生きるのではなく、

自分が納得できる人生を歩むこと。

そのために時には悩み、

迷い、

失敗しながら進んでいく。

それこそが人生なのではないでしょうか。


子どもたちにも伝えたいこと

私はオンラインスクール「Enlavit(エンラヴィット)」を運営しています。

不登校や発達特性、生きづらさを抱える子どもたちと関わる中で感じることがあります。

それは、

自分で決める経験が少ない子ほど自信を失いやすいということです。

親が決める。

先生が決める。

周りが決める。

そんな環境が続くと、

自分で選ぶ力が育ちにくくなります。

逆に、

小さなことでも自分で選び、

自分で決めて、

自分で行動した経験は大きな自信になります。

進路も。

夢も。

挑戦も。

最終的には自分で決める。

その経験こそが人生を切り開く力になるのではないでしょうか。


おわりに

親が反対するのは愛情です。

心配するのも当然です。

だから親の意見を聞くことは大切です。

でも、

人生を生きるのは親ではありません。

自分です。

親は最後まで責任を取ってくれるわけではありません。

最後までケツを拭いてくれるわけでもありません。

だからこそ、

親の意見は聞く。

でも最後は自分で決める。

人生は一度きりです。

親に決められる人生でいいのか。

それとも自分で選ぶ人生を生きるのか。

答えを出すのは親ではありません。

あなた自身です。


この記事を書いた人

相田 師佐

合同会社縁紡 代表社員

千葉県松戸市を拠点にオンラインスクール「Enlavit(エンラヴィット)」を運営。

右耳ムンプス難聴の経験を持ち、生きづらさを抱える子どもや大人への支援活動を行う。動画編集・デザイン・SNS発信・小さな経営者体験・子ども食堂応援プロジェクトを通じて、「好き」を未来につなげる学びを提供している。

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