学力だけではない「生きる力」を育てるために
はじめに
「学校に行けていないから勉強が遅れている。」
「このままでは将来困るのではないか。」
不登校のお子さまを持つ保護者の方から、このようなご相談をいただくことがあります。
確かに学力は大切です。
読み書きや計算、基礎的な知識は将来の選択肢を広げるためにも必要です。
しかし、ここで一つ考えてみてほしいことがあります。
社会に出たとき、本当に必要な力は学力だけなのでしょうか。
学校ではテストの点数や成績が評価の中心になります。
一方で社会では、
- 人と関わる力
- 自分で考える力
- 挑戦する力
- 続ける力
- 問題を解決する力
なども求められます。
不登校の子どもたちの将来を考えるとき、本当に大切なのは「学校に戻ること」だけではありません。
人生を自分らしく歩むために必要な力を育てることです。
この記事では、不登校の子どもたちに必要な力について考えていきます。
学力だけでは社会で生きていけない時代
一昔前までは、
良い学校へ行く
↓
良い会社へ入る
↓
安定した生活を送る
という考え方が一般的でした。
しかし現在は社会の変化が非常に速くなっています。
AIの発展。
働き方の多様化。
副業やフリーランスの増加。
オンライン化の進展。
これからの時代は、
知識を覚える力だけではなく、
新しいことを学び続ける力が重要になります。
本当に必要な力① 自分で考える力
学校では正解を求められることが多くあります。
しかし社会には正解のない問題がたくさんあります。
どうしたら売上が伸びるのか。
どうすればお客様に喜んでもらえるのか。
どんな働き方が自分に合うのか。
答えが一つではない問題に向き合う力が必要です。
自分で考える力は将来どんな仕事をする上でも役立ちます。
本当に必要な力② 挑戦する力
失敗を恐れて行動できなくなることがあります。
しかし挑戦しなければ成長はありません。
動画編集をやってみる。
デザインを作ってみる。
SNSで発信してみる。
イベントに参加してみる。
小さな挑戦の積み重ねが自信につながります。
本当に必要な力③ 継続する力
好きなことでも続けることは簡単ではありません。
しかし、
少しずつでも続けることで大きな成果につながります。
継続する経験は、
将来どんな仕事にも活かされます。
本当に必要な力④ 人と関わる力
コミュニケーション能力というと、
話が上手な人をイメージするかもしれません。
しかし本当に大切なのは、
相手の話を聞くこと。
思いやりを持つこと。
感謝を伝えること。
こうした力です。
社会は一人では成り立ちません。
だからこそ人とのつながりが大切になります。
本当に必要な力⑤ 自己肯定感
不登校の子どもたちの多くは、
自分に自信を失っています。
周囲と比べてしまう。
できないことばかりに目が向く。
すると、
「自分なんて」
という気持ちが強くなります。
しかし自己肯定感は人生の土台です。
自分を信じる力があるからこそ挑戦できます。
自己肯定感は成功体験から生まれる
自己肯定感を高めるためには、
成功体験が必要です。
例えば、
動画編集を作って褒められた。
デザインを喜んでもらえた。
イベントを成功させた。
商品が売れた。
誰かから感謝された。
こうした経験が、
「自分にもできる」
という気持ちを育てます。
小さな経営者体験が育てる力
Enlavitでは小学生から大人まで参加できる小さな経営者体験を大切にしています。
なぜなら、
経営者体験には多くの学びがあるからです。
商品を考える。
価格を決める。
発信する。
販売する。
改善する。
この流れの中で、
考える力
挑戦する力
継続する力
コミュニケーション力
が自然と育ちます。
学校のテストでは学べない力です。
子ども食堂応援プロジェクトが育てる「生きる力」
Enlavitでは子ども食堂応援プロジェクトも行っています。
地域のためにできることを考える。
誰かを応援する。
感謝される。
こうした経験は、
社会とのつながりを感じる機会になります。
人は誰かの役に立てたとき、
大きな喜びを感じます。
それは自己肯定感にもつながります。
発達特性や不登校だからこそ伸びる力もある
不登校や発達特性があるからといって、
可能性が狭まるわけではありません。
むしろ、
独自の視点や感性を持っている子どもも多くいます。
集中力。
創造力。
探究心。
好きなことへの没頭力。
これらは大きな強みになります。
大切なのは、
できないことばかりを見るのではなく、
できることに目を向けることです。
保護者ができること
保護者の方にお願いしたいことがあります。
それは、
結果だけを見ないことです。
点数。
成績。
出席日数。
もちろん大切です。
しかし、
挑戦したこと。
頑張ったこと。
成長したこと。
にも目を向けてみてください。
子どもは認められることで成長します。
学校以外の学びも未来につながる
今の時代は学び方が一つではありません。
オンライン学習。
探究活動。
地域活動。
ボランティア。
職業体験。
学校以外にも学べる場所があります。
そしてそこから将来につながる力を育てることもできます。
まとめ
不登校の子どもに本当に必要な力は、
学力だけではありません。
自分で考える力。
挑戦する力。
継続する力。
人と関わる力。
自己肯定感。
こうした力は人生を支える土台になります。
Enlavitでは、
動画編集やデザインなどのスキル学習だけではなく、
小さな経営者体験や子ども食堂応援プロジェクトなどを通して、
社会とのつながりや生きる力を育むことを大切にしています。
学校へ行けているかどうかだけではなく、
その子らしい成長に目を向けることが未来への第一歩になるのではないでしょうか。
この記事を書いた人
相田 師佐
合同会社縁紡 代表社員
千葉県松戸市を拠点にオンラインスクール「Enlavit(エンラヴィット)」を運営。
右耳ムンプス難聴の経験を持ち、生きづらさを抱える子どもや大人への支援活動を行う。動画編集・デザイン・SNS発信・小さな経営者体験・子ども食堂応援プロジェクトを通じて、「好き」を未来につなげる学びを提供している。

